内容説明
世界は未曽有の経済危機・食糧危機に見舞われている。日本語学習者も、就職難をはじめ、生きる上での困難に直面している。この世界で持続可能な生き方を追求・実践するために、言語教育は何ができるのか。
目次
はじめに(生態学の基本的見方;背景と問い;言語生態学を知るための12節―人間生態学としての言語生態学 ほか)
第1章 言語生態学とは何か(言語生態学(Language Ecology)の定義
言語生態学の領域―心理的生態領域・社会的生態領域と両者間の相互交渉的関係
言語生態学の目的 ほか)
第2章 想像力の縮退の下にある言語生態(グローバル化の下で変動する世界における言語生態学の課題―想像力の問題;「想像力の縮退」の原因を探る:言語生態学のとらえ方の基礎)
第3章 言語生態学と言語教育(グローバル化の下で創出される言語教育の新たな地平;「持続可能な生き方」を追求する言語教育)
第4章 生態学リテラシーの育成をめぐる課題と方法(ライフコースに沿った生態学的リテラシー(Ecological Literacy)
日本語教育における課題と克服の形)
第5章 生態学リテラシーの育成(生態学的リテラシー育成の方法の例;ステップ1 自己を起点として見てみる;ステップ2 人、世界への糸口を手繰る ほか)
おわりに―自然史を追うものとしての問い