目次
1 イツミてもマジメ―初のブロマイド・アナはいかにして生まれたか
2 ハジメからマジメ―生いたちと、憧れのアナウンサーのなり方
3 マジメにケジメ―17年間、正しいアナウンサーをする場合
4 じめじめマジメ―時々イヤミ亭主もする家庭生活
5 ミジメにマジメ 偉大さに思わずミジメになるスター寸評
6 マジメでごめんなさい 報道のイツミが、本当に言いたいこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
108
1985年、あちこちで騒がれるフジテレビアナが語る自身の本質。読んでいて声が聞こえてきそうな澱みのない流麗な文章。元恋人を見返すというベタな発端から、何につけても一念発起を貫徹する意志力が凄まじい。キャリアに由来する激しいノリと押しの強さもマジメさと直結して独特の貫禄を生んだ。常に相手と同じ目線に立つ「良識」は個性派揃いの業界でもブレない芯の太さ。理屈よりも信条に生きてきた賜物だと思う。情報時代の発信に求められる「思いやり」は正鵠を射たもの。亭主関白にフリー転身前の肩の力を入れ過ぎたストレスが現れている。2022/11/14