内容説明
人間と動物の境界線を超え、主体と客体、精神と身体、文化と自然、といったさまざまな境界線を越境する幼児の生を語る言葉を求めて、知の遠近法=理解の外部へと向かう冒険。
目次
子ども理解の臨界点と生命論的転回―「幼児理解の現象学」の外へ
第1部 メディア身体の人間学(生命論とメディア身体の教育学)
第2部 メディアが開く子どもの生命世界(健康領域論:運動体験がもたらす世界の転回;言葉領域論:子どもに世界を開く言葉の力;表現領域論:メディアが開く子どもの表現世界;人間関係領域論:子どもが集団遊びのなかで作るメディア;環境領域論:子どもが動物と出会うことの畏れと喜び)
第3部 子どもの生命変容(生命の子どもとメディア変容;子どもの悪の体験と自己の変容)
第4部 生命の幼児教育(メディアが開く生命の幼児教育)
著者等紹介
矢野智司[ヤノサトジ]
京都大学教育学研究科博士課程(教育学専攻)中退、香川大学教育学部助教授(幼児教育・教育哲学)、京都大学教育学部助教授(教育人間学講座)、京都大学大学院教育学研究科助教授(臨床教育学講座)を経て、京都大学大学院教育学研究科教授(臨床教育学講座)、博士(教育学)。専門領域等、教育人間学。所属学会、教育哲学会・教育思想史学会・日本教育学会・関西教育学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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