内容説明
1990年代の科学・技術・社会。日本はもとより、アジア、ヨーロッパ、さらにアメリカにおける現代科学技術のさまざまな展開を分析しながら、アジアから欧米へと向かう視座のもとに「文化としての科学技術」を理論化しよとする試み。
目次
序章 「文化」としての科学技術―90年代を目指す
第1章 アジア文化の中の科学技術―非ヨーロッパ世界の可能性(中国の解放と科学技術;インドの覚醒と科学技術;太平洋地域の発展と科学技術)
第2章 ヨーロッパ現地に見る科学技術の最前線―ゆれ動く世界の深層(北欧に見る「科学政策」;イギリスに見る「科学・技術・社会」;ヨーロッパ大陸の再生と科学技術)
第3章 転換期のアメリカ科学技術―軍事大国か経済大国か(日米科学技術の比較;戦後アメリカと科学政策;転換期のアメリカ科学技術政策)
第4章 産業科学のゆくえ―日本と西欧(産業科学のたどった道―日本と西欧の出会い;産業科学を準備したもの―ルネッサンスから19世紀まで;もうひとつの産業科学の道―21世紀への展望)