内容説明
1968年の5月、ニューメキシコのサンタ・フェで開催されたアメリカ考古学会の全国集会。そのシンポジウムでは次のテーマがさまざまな方面より論じられた。「コロンブスのアメリカ発見よりも遙かな以前から、新世界と旧世界の間には、すでに親密な交流が行われていた」…本書はこのシンポジウムより生まれたものである。地球規模の古代文明の交流において日本人はどのように位置付けられるか。
目次
1 帆走するイカダ
2 コロンブス以前の斧と手斧の“柄づけ”への探究
3 論争のまとは何か
4 “伝播”か、それとも“独立発達”か
5 “伝播”には、どんな考古学的証拠があるか
6 “伝播”
7 様式と文化交流との間
補1 日本の古代史界に問う
補2 縄文とバルディビアとの関係