目次
第1章 子ども観―保育の根底にあるもの
第2章 保育のさきがけ
第3章 近代国家の成立と保育施設のはじまり
第4章 保育の定着と普及
第5章 15年戦争と保育
第6章 戦後保育制度の確立と展開
第7章 戦後保育体制転換の胎動―失われた20年のもとで「子ども・子育て支援新制度」へ
著者等紹介
汐見稔幸[シオミトシユキ]
白梅学園大学・短期大学学長。1947年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程満期退学(教育学修士)。東京大学名誉教授。日本保育学会会長
松本園子[マツモトソノコ]
白梅学園大学名誉教授。1947年生まれ。お茶の水女子大学大学院家政学研究科児童学専攻修了(家政学修士)
高田文子[タカダフミコ]
白梅学園大学教授。1961年生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士課程満期退学(教育学修士)
矢治夕起[ヤジユキ]
淑徳大学短期大学部准教授。1961年生まれ。日本大学大学院文学研究科博士課程満期退学(文学修士)
森川敬子[モリカワタカコ]
フリージャーナリスト。1966年生まれ。一橋大学法学部卒業(法学学士)。元朝日新聞記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
30
日本の保育とその根底にある子ども観についての歴史を振り返った内容です。特に戦前・戦中、戦後も高度経済成長期までの保育が詳しく論じられているように思いました。分析する際に女性労働力の動向なども振り返っているところは重要かなと思いました。歴史を振り返るとき、民衆や実践を行ってきたものの下からの動向をよくみて、それが時々の経済状況や歴史状況を絡めながらどのような保育が行われたのかという視点が大切なような気がしています。事実として浮かび上がってくる背景をみる視点でしょうか。いろいろと考えながら読みました。2018/06/14