内容説明
二十歳になった鎮宮影正は父・鍵臣の命令でトルキア共和国の地下都市に潜入した。そこでは、災害をのがれて避難してきた子供たちが徒党を組み、住み処を奪い合っていた。影正のミッションはライダーシステムの実験をするために、ベルトとロックシードを子供たちに配ることだ。もちろん影正が貴族であることはトップシークレットだ。そんな影正に鋭い目をした一人の少年が声をかけた。「お前は貴族か?」…狂気が蔓延している地下都市で少年たちが殺し合う姿を見る影正は、次第に父親の考えに大きな疑問をもちはじめる。
著者等紹介
毛利亘宏[モウリノブヒロ]
脚本・演出家。1975年愛知県生まれ。早稲田大学演劇研究会にて劇団「少年社中」を旗揚げ。夢溢れるファンタジー作品を得意として、商業演劇や小劇場を中心に様々なジャンルの脚本を執筆、演出する
鋼屋ジン[ハガネヤジン]
1976年生まれ。ニトロプラス所属のシナリオライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
14
鎧武舞台版のノベライズ。TVシリーズから地続きの続編ということだが、貴虎以外は初登場人物ばかり。だけど読んでいくと“彼ら”のリメイクと思えるキャラばかりが閉じ込められた世界の中で必死に生きていた。脱出するための争い、大人によって放り込まれるライダーシステム・・・これ、虚淵玄の描きたかった本当の鎧武じゃないか!そう、本作は鎧武語り直し作、中身は原作知っていたら膝を打ちたくなる激熱展開。相変わらずボロボロの貴虎だが、彼にとってももう一度変身する大事なお話し。もちろん“神様”も登場、鎧武ファンは必読の1冊だ。2020/06/06
ダケちゃん
11
小説仮面ライダー! 今回は仮面ライダー鎧武外伝で仮面ライダー斬月! 舞台版のノベライズのような舞台版を補完する内容のようなとにかく舞台版見ておかないとわからんと思う😓 先に舞台版見てからの感想だと、舞台版で出てきたキャラのバックボーンと心情が小説では描かれていて物語をより深く楽しむことができた✨ 鎧武本編へのオマージュ?のような本作のアーマードライダー達もほぼ沢芽市のビートライダーズ達とキャラが同じ😅グリドンだけが初瀬ちゃんとのミックスキャラみたいでなんかノスタルジックな気分なる😭2021/11/27
アルカリオン
7
舞台劇のノベライズとのこと。ストーリーは、ギリギリ許せるレベルの出来。惜しまれるのは、舞台において最大のウリであった、仮面ライダー斬月・カチドキアームズのビジュアルが一切なく、物足りない文字描写しかない点! お姉言葉の傭兵(兼パティシエ)っていう濃厚キャラ・凰蓮の二番煎じみたいなのが出てくるのも興ざめ。2020/08/08
斎木
4
舞台斬月の貴虎以外の登場人物視点での話。貴虎がトルキアに来る以前のことが描かれていて各チームが殺し合いに発展する前の話も垣間見れてキャラに対してより知れたのが良かった。舞台だと名前の出なかったサイモンの描写も多くあって敵味方問わず慕われていて影正からも信頼されていて本当にいいリーダーだったんだなあと思う。成人はしているけどずっと弟だったり誰かを英雄として慕っていた影正が最後アイムの言葉で自分が大人だと自覚するのが良い。読み終わってから気付いたけど表紙の鎧武はプロト鎧武なんだなぁ。また舞台見たくなった。2023/03/12
tt23836148
3
「変身だよ貴虎」 ―『仮面ライダー鎧武』 第46話 葛葉紘汰の台詞より。 非常に凄く鎧武らしい話でした。小説鎧武本編もらしかったのですが、こっちの方が鎧武色は強いと感じる。上の台詞は鎧武で自分が一番好きな台詞で、『変身』人がヒーローに変わることに意味が込められていてる様で好きなんです。結局人はどこまでも愚かで世界は地獄で、でもだからこそ『変身』することで弱さを強さに変えて戦っていけるんじゃないかな、そんな小説でした。2025/02/14
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