感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
abaoaquagga
2
堕落した騎士団をめぐる涜神系ポルノ文学。端的に言って難解な代物で、とりわけ前半の、霊息(いき)に関する独自かつ観念的なテキストを前に、訳者解説なしには起きている出来事を把握することすら覚束ない。けれども退屈なだけでは決してなく、奇怪なモチーフの数々によって密室的に構築された空間の濃密さには痺れるものがある。礼拝室から吊り下がる美少年の屍体。異端の思想を説く聖女の霊。大食蟻獣と化した皇帝。斬首されてなお動き語る国王。そしてバフォメット≒両性具有者は射精する。2024/09/28
doom
2
内容自体はむかし桃源社版(題名は「肉の影」だった 凄いタイトルだ)で読んでたもの。さすがペヨトル工房刊だけあり装丁は凝っていて美しい。ドゥルーズとマンディアルグの両方から褒められていたことは今回読み返して初めて気付いた。2011/03/28
まんだむ
1
分かるようで分からない、不思議な物語。七章が一大クライマックスと、解説にある通り、バフォメットが出てくるところは好き2017/02/07