内容説明
私たちの社会にいま大きな変化が生じつつある。国家と少数の金持ちが経済を牛耳っていた時代に代わり、「市民経済」の時代が本格的に幕を開けようとしているのだ。世界を市民経済へと向かわしめているのは、ほかでもない私たち市民である。私たち1人ひとりに株主としての自覚はまだないかもしれない。だが、何千万もの人々が多彩なファンドを通じて投資をすることにより、知らぬ間に膨大な数の会社のごく小さな切れ端を所有し、結果的に企業社会のあり方を根本的に変えようとしている。本書の狙いは、この重大なパラダイムシフトの全体像を明らかにすることである。
目次
第1部 新資本家の誕生(市民経済時代の到来―会社所有の民主化;従来の企業社会―非市民経済)
第2部 新資本家時代の説明責任の輪(未来の会社―「資本家宣言」;機関投資家―株式所有の集約 ほか)
第3部 新資本家を支える生態系(市場の監視―専門情報機関;会計基準―複式簿記からの脱却 ほか)
第4部 新資本家への提言(行動指針―新資本家への提言)
著者等紹介
デイビス,スティーブン[デイビス,スティーブン][Davis,Stephen]
国際的なコーポレートガバナンスに関する世界有数のコンサルティング会社、デイビス・グローバル・アドバイザーズの社長
ルコムニク,ジョン[ルコムニク,ジョン][Lukomnik,Jon]
シンクレア・キャピタルのマネージングパートナー。ニューヨーク市の元副会計監査官として、800億ドルの資産運用を担当していた
ピット‐ワトソン,デビッド[ピットワトソン,デビッド][Pitt‐Watson,David]
株主アクティビズムを実践するヨーロッパ有数のファンド運用会社、ハーミーズ・フォーカス・アセット・マネジメントの元CEO
鈴木泰雄[スズキヤスオ]
京都大学文学部(社会学)卒業。サントリーに20年間勤務し、2年間のアメリカ留学(MBA)、6年間のロンドン駐在など主に海外畑を歩んだ後、翻訳家として独立。月刊『ハーバード・ビジネス・レビュー』の記事翻訳にも携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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