内容説明
壮大なスケールで独創的に深々と探る、ダァンスの謎!バレエの秘密。
目次
第1章 根差すところ(非言語と有言語;受信と送信;節目と周期;祭祀場から劇場へ)
第2章 劇場舞踊(舞踊の立ち姿;舞踊と言語の場違いながらの融合;自己と空間)
第3章 ダァンスクラスィク(直立猿人;バレエ作品の構成)
著者等紹介
森龍朗[モリリュウロウ]
1954年服部島田バレエ研究所入所、1965年パリ芸術劇場バレエ団入団。1972年「バレエ竜の会」を主催し、東京バレエセンター等で創作バレエによる公演活動をする。(社)日本バレエ協会常務理事、新国立劇場制作部舞踊チーフプロデューサー、駿河台大学非常勤講師を経て現在バレエ教師。日本芸術文化振興会「文化デジタルライブラリー」舞台芸術教材バレエ編を監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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れどれ
1
書き手が学者先生でも作家でもエッセイストでもなく、文章構成が独特でえらい読みにくかった。根拠や引用を伴わない論考が延々続く。しかしこれが途中からクセになってくる。最終的には破格に面白めた。なにしろ言い様が執拗。たとえば渦巻きをめぐる話題では、朝顔の蔓は、時計の針は、蚊取線香は、太陽は…と例が延々続く。さらにはイザナミイザナギの国作りにまで話が延びる("彼らは左回りしたのか、右回りしたのか?")。おそらく間に編集者や校正者が入ったらなかなかこうはならない。おかげでこれまでにない稀有な読書体験となった。2022/05/15