内容説明
世界で最も愛読されている動物物語“馬の自叙伝”。名馬ブラック・ビューティが活躍するこの物語は、動物を愛する世界中の子どもたちの愛読書として、時代を越えて読みつがれています。この要約版では、ビューティが、その波瀾に満ちた半生の中で、共に働いた友達や人間たち、さまざまな思い出、自分の住んだ町や村について語っています。
著者等紹介
シューエル,アンナ[シューエル,アンナ]
1820~78。イギリス、グレート・ヤーマス出身。幼少のころからノーフォーク州にある、叔父の農場で乗馬を楽しんだが、晩年は病気のため、外出できなくなり、亡くなるまでの7年間はノーリッチ市の自宅で、ブラック・ビューティの構想を練った
アンブラス,ヴィクター[アンブラス,ヴィクター]
ハンガリー・ブダペスト出身。ハンガリー国立芸術大学で学んだ後、イギリス・ロンドンにあるロイヤル・カレッジ・オブ・アートに学び、これまでに250冊以上の絵本の挿絵を手がけ、優秀な絵本画家に贈られるケイト・グリナウェイ賞を2度受賞している
阿部和江[アベカズエ]
東京都出身。『乗馬への道』編集者として長年、乗馬馬術関係の仕事を手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
301
19世紀ヴィクトリア朝時代のイギリスの、古き良き時代のノスタルジックな馬と人間の物語。物語の話者は馬(ブラックビューティー)だが、回想と言うよりは多分に解説的。絵も全篇カラーで、現代の馬を知らない読者に向けて実にわかりやすく解説してくれる。それは、いわば馬と人間との最後の蜜月時代だったのだろう。語りは、明らかに失われたものへの憧憬に満ちている。また、そこには階級社会イギリスの姿が否応なく透けて見えることも興味深い。2017/05/21
遥かなる想い
194
黒馬の成長を 心暖かく 描いた物語である。 馬の視点から 描かれる人間の世界は なぜか 懐かしく 昔読んだ本の世界に似ている… 主人を変えながら 描く当時の人間たちが 昔見た海外映画の風景を 思い出す、 そんな作品だった。2017/12/10
扉のこちら側
84
2017年156冊め。要約版だと気づかずに借りてきてしまった。しかし絵と写真の美しさと、解説に満足。G1000対象本なのだが、本編を読んでから登録の予定。2017/02/15
NAO
26
再読。血統もよく、優れた調教師と心優しい主人に育てられた黒馬ブラックビューティが主人公の、馬に対する深い理解と愛情にあふれた本。馬が労働力として扱われていた時代、自分の持ち物である馬に対する考え方も人それぞれ。結局ブラックビューティの波乱万丈の生涯は、すべて馬を扱う人間の責任だったということか。2015/08/27
ゆーかり
21
要約版だが挿絵や写真、豆知識欄が豊富にあるお蔭で馬だけでなくヴィクトリア時代の様子も分かり読み易かった。まさに目で見る文学。移動手段や労働力として馬が使われていたこの時代、同じ働かせるのでもがむしゃらに扱うのときちんと理解して接するのとでは全く違うのだ。現代でも酷使されたり虐げられた馬は人にひどく警戒心を抱く。馬も人も快適に幸せに生きれたらと思う。[ガーディアン必読1000]2016/01/11