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内容説明
痛快な諷刺、比類なく雄大な風景、活気づく農民たち―。ブリューゲル芸術の源泉を解く決定版的手引書。
目次
第1章 ブリューゲルとフランドル・ルネサンス
第2章 アルプスでの経験
第3章 第一のヒエロニムス・ボス
第4章 世界劇場
第5章 地上と地獄の新しいヴィジョン
第6章 移住と様式の変化
第7章 「月暦労働」と縁日
第8章 混迷の時代のイメージ
第9章 十六世紀最高の画家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
20
米国アカデミズムの学者ギブソン氏が著したブリューゲル評本。日本の女性研究者森氏が小池氏の援助で翻訳。北方ルネサンス、ネーデルランド美術が好きなのでさほどにも堅苦しく感じず、楽しめた。カラー図版でないにせよ、モノクロでも写真が種々掲載されているので検証しながら読める。やはり16世紀の偉大な芸術家だ。どうしてもボスと比べられ、当時も後継の第一人者とされたようだ。大きく違うところは彼のユーモアセンス。アトリビュートを彼なりの理想と時代要請によく合わせている。絵に現れる様々の「人間の愚かさ」に寓意の学びを感じる。2014/03/01
ヒラタ
0
ブリューゲルとボス、二人の表現の違いは生きていた時代が持っていた宗教感の差とか、なる程と納得。最後の森先生の文は迫力満点。よみやすいし、読んで良かった本です。2014/10/08