出版社内容情報
ある吹雪の日、「うみやまてつどう」の線路脇で倒れている男の人を見つけたきつね。とっさに呪文をとなえると、小さな駅が現れてきつねは駅長の姿に。人間と動物たちの温かな触れ合いを描く乗り物絵本の新シリーズ。
内容説明
うみべからやまおくまではしるうみやまてつどう。ゆたかなしぜんのなかをはしるうみやまてつどうでは、ときどきふしぎなことがおこります。あるふぶきのひ、ゆきのはらのなかにあるはずのないえきが…。こころあたたまるてつどうファンタジー。
著者等紹介
間瀬なおかた[マセナオカタ]
愛知県生まれ。法政大学文学部卒業。絵本作家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぼりちゃん(旧 aiaimo`olelo)
32
『うみやまてつどうシリーズ』これでコンプリート☆のはず、たしか。 間瀬なおかたさんの作品にはしかけ絵本が多いのですが、こちらの絵本はなかなか壮大。キツネが人を救うお話で、その救助の場面の瞬間がしかけになっているのです。息子はめくった瞬間、「う~わ〜〜〜!!!」 キツネ、ここまでできるのか!なかなかやるね! 舞台は街なかではなく、人と動物と自然がそっと共に在るような雪深い野原。一面の雪景色に佇むキツネの描写は、映画『鉄道員(ぽっぽや)』の高倉健さんを思い出させます。心がほっこり温まる鉄道ファンタジー。 5歳2021/02/13
メープル
16
雪で倒れた人を助けるきつねのお話。ドラマチックで寒い雪の中、心温まるお話でした。読んでるわたしも、聞いてる娘もお話に吸い込まれてしまいました。これ、シリーズなんですね!他のも読んでみたい。2021/11/13
遠い日
11
うみやまてつどうシリーズ。間瀬さんの電車絵本は、ドラマがあっていい。電車の好きなきつねの機転と、情のある行い。それをちゃんと受け止めた乗務員さんや乗客の皆の温かさ。ゆきのはら駅のファンタジー。2017/05/16
退院した雨巫女。
9
《書店》狐の優しさに目が、ウルウル(;-;)。心暖まります。2011/11/28
いろ
7
鉄道大好きな狐が,雪で行き倒れた人を助けるために,呪文で「ゆきのはら」駅を出し,自らも駅長さんに変身!人と狐の心温まる交流の物語。初読の翌日,4歳男児,いきなり食事中に「『ゆきのはらえき』面白かったよね~。」と感想をもらす^^ お礼の油揚げをもらった狐の駅長さん,狐に戻ると子供が3匹いる親狐で,その後は子狐3匹も駅員さんに化けて駅にいるのが何とも可愛らしいv 子供の頃に読んだなら「いつか「うみやまてつどう」に乗って狐の駅に遭遇したい♪」と願うに違いない。そんな夢と優しさたっぷり溢れるお話。2013/01/23