出版社内容情報
ネズミの冒険シリーズ第4弾!今度のネズミは、時空を超える!?舞台は1985年、スイスの首都ベルン。待ちに待った世界最大のチーズフェアを訪れたネズミ。しかし、会場はもぬけの殻、チーズのかけらもない。「チーズフェアは?」「昨日だよ」一日間違えたネズミはあきらめきれず、なんとか時間をさかのぼる方法をかんがえはじめる…。
内容説明
今度のネズミは時空を超える!?1984年、大チーズフェアに一日遅れた小ネズミは、タイムマシンに挑戦する。いざ、「昨日」へ!
著者等紹介
クールマン,トーベン[クールマン,トーベン] [Kuhlmann,Torben]
イラストレーター、絵本作家。1982年、ドイツ生まれ。ハンブルク応用科学大学で、イラストレーションとコミュニケーション・デザインを学び、卒業制作として描き下ろした『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』で、絵本作家デビュー。同書は33もの言語に翻訳されて、世界で注目を集め、各国で多数の賞を獲得する
金原瑞人[カネハラミズヒト]
翻訳家、法政大学社会学部教授。1954年、岡山県生まれ。児童文学、ヤングアダルト向け作品を中心に精力的に海外文学の紹介を行い、訳書は580冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
237
書店で気になり、読みました。ネズミの冒険シリーズは、初読です。賢い子ネズミがタイムマシンを造れるということは、アインシュタインが21世紀に存在していて、現在のテクノロジーを駆使すれば、タイムマシンを完成出来るでしょうか? https://youtu.be/WaqTcOshY9I https://www.youtube.com/watch?v=L3sbh7OlUBg&t=22s2021/05/24
のっち♬
174
『ネズミの冒険』第4作。チーズフェアに1日遅刻したネズミが相対性理論を読んで開発したタイムマシンで過去に行く。全編が歯車と時計のオンパレードで、メカ好きな著者の喜悦が充満したSF度の高い作品。起点時代は1980年代で、タイムマシンのデザインもお決まりのオチも当時のSF仕様。今回は扱うだけで相応の説明力を要求される難物が相手。文字の比率を格段に上げ、引き際を弁えた端的な説明を心掛けている。オチで1日遅れた理由の再考を促す、やはり80年代式に。このネズミ達は随分長生きのようだ。おでこに氷を当てる場面が可愛い。2023/06/08
けんとまん1007
116
絵本であり、科学の本でもある稀有な本。絵を見ているだけでも楽しいうえに、相対性理論にまで触れることができる。確かに、時間とは何なのだろう・・と思うし、自分には説明するだけの言葉を持たない。そのあたりを、ネズミに語らせることで、いくらか身近になる。これを読みながら、バック・トウ・ザ・フューチャーのドクを想い出した。2021/07/19
アキ
103
著者トーベン・クールマンはハンブルグ応用科学大学でイラストレーションを学び、これまでリンドバーグ、アームストロング、エジソンの絵本3部作がベストセラーになっている。確かにこの絵本は、絵もストーリーも素晴らしい。ネズミが時間とは何かを知るためにタイムマシンを作り、過去へと冒険し、若き日のアインシュタインに出会い、ラストでお目当てのチーズフェアにたどり着いた。絵も独創的で時計のように正確です。"想像力は知識より大切だ。なぜなら知識には限界があるからだ"アルバート・アインシュタイン。想像力がひらく絵本でした。2021/06/20
アナーキー靴下
96
タイトルと表紙、その印象から期待する最上級のものが詰まった絵本。100ページ超と絵本にしては長いが、緻密に計算された展開の巧みさ、尽きないワクワク感と小粋な微笑みにすっかり心を掴まれ、読み終えた後は良質な映画を観た後のような満足感。ネズミの失敗は大冒険の契機でありつつも、同時に時間と空間について完全に知識ゼロからスタートとしているのが凄く良い。知ろうとすること、学ぼうとすることの計り知れないパワーを小さなネズミが表現してくれる感動! 可愛いし。絵の中まで日本語化されているところも素晴らしく、とても好き。2021/07/07
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