内容説明
ゆっくりだっていいんだよ。おたまじゃくしのおっぽがのこったちいさなマルマくんが、ゆっくりゆっくりかえるになるまで―美しい銅版画の絵本。
著者等紹介
片山令子[カタヤマレイコ]
詩人・作家。1949年、群馬県生まれ。詩の世界だけに留まらず、児童文学、翻訳など、さまざまな分野で活躍。研ぎ澄まされた言葉で、あたたかな世界を描いた作品を数多く発表している
広瀬ひかり[ヒロセヒカリ]
銅版画家。1973年、石川県生まれ。文化学院大学部美術科、版画研究科で版画を学ぶ。卒業後は各地で個展を開催するなど、銅版画家として活躍。作品は、ロサンゼルスのカウンティ美術館、ワシントンの米国議会図書館などにも収蔵されている。2006年、ボローニャ国際絵本原画展入選をきっかけに、絵本の世界に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
49
図書館で展示されていて、表紙と目が合った。かえるになるって、どういうこと? そして絵が銅版画と書いてあり、即借りてきた。美しく、楽しく、かえるたちの表情も豊かで素敵な絵本だった。こんな出会いがあるから、図書館通いはやめられない。文は片山令子さん(初読み)、絵は広瀬ひかりさん(多分初めて)。学童の1年生に読み聞かせしたい。2022/08/28
anne@灯れ松明の火
23
読友さんご紹介。隣市予約。おたまじゃくしの尾っぽが残り、うまく泳げないマルマくんは、既にカエルになった子たちにからかわれる。キーヨくん、ルビーちゃんも泣いていた。そんな3匹を、がま先生が優しく指導。「こまったことが おきたら しずかに よく かんがえること。そして べんきょうすること。すると こまったことは すこしずつ すてきなことに かわっていくよ」ゆっくりゆっくり、でも努力していれば、大丈夫、のメッセージが温かい。広瀬ひかりさんの絵、銅版画だそうだ。こんな繊細な絵が描けるって素晴らしい。ハスが美しい♪2023/06/23
ochatomo
22
『ゆっくりってすてきなこと』 成長遅めのマルマくん達を優しく見守り丁寧に導く、励ましの絵本 「はるのおとがきこえるよ」の訳が印象に残った片山令子さんの文 広瀬ひかりさんの銅板画はとてもやわらかな色 2013刊2020/03/24
けんちゃん
16
本屋さんで。尾っぽが残ってうまく泳げないマルマくん。がませんせいの温かい指導と励ましを受けてゆっくりとかえるになっていきます。がませんせいの教材研究に胸がキュッとします。こんなに真剣に考えてくれる先生に出会えたマルマくん、幸せだなぁ。先生の言葉も素敵です。はすバス、乗ってみたいなぁ♡2013/03/06
ニャーテン
12
再読。6歳の息子が小学校に入学してから読むと、マルマくんたちと成長途中の息子の距離がまた近くなったなぁと感じる。息子はがませんせいが教えるかえる泳ぎの足の蹴り方を布団の上でさっそく実践していたw泳ぎのアドバイスもいいけど、「こまったことが おきたら しずかに よく かんがえること」のがませんせいの言葉や「ゆっくりって すてきなことね」のマダムかたつむりの言葉を心に留めて、安心や自信に繋げていってくれるといいなぁ。2022/07/23