内容説明
ふしぎなしまにたどりついた男の運命は!?奇想天外な落語えほん。江戸時代から幕末にかけて、ふしぎな国をおとずれる物語が、日本でたくさん創作され、そのアイデアの“オイシイ”ところをつなぎあわせてできた上方落語。現在では、ほとんど高座にかけられることはない、落語のなかでも珍品扱いの一席。
著者等紹介
桂文我[カツラブンガ]
1960年、三重県松阪市生まれ。二代目枝雀に入門し、1995年、四代目桂文我を襲名。定番の名作落語に加え、古い落語資料から蒐集した数多くの古いネタも得意とする、人気上方落語家。子どもを対象とした「おやこ寄席」では、古典落語を表情豊かに演じ、全国の子どもたちに落語の楽しさを伝えている
スズキコージ[スズキコージ]
1948年、静岡県浜松市生まれ。1971年に初個展「コージズキンの世界」を開催。以降、絵本、装画、イラスト、壁画、映画、舞台美術など、多岐に渡る分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakanaka
59
落語絵本であるということとスズキコージさんの絵であることから手に取った作品。小人と巨人が住む島を目指し船の旅に出るという一般的な落語とは一味違ったガリバー旅行記のような冒険話でした。やはりスズキコージさんの絵が強烈です。実際の落語だと迫力があって面白そうですね。2017/12/11
tokotoko
38
落語(絵本でですが)、初体験!!何だか、どこまでもどこまでーも突き抜けていきそうな、カラーーッとした、面白さがありました。ファンキーな出来事がてんこ盛りの1冊です。2015/08/04
いろ
14
7・5・7・5・…とリズムのいい文章でガリバー旅行記みたいな奇想天外冒険が面白おかしく描かれたお話。おしっこネタ2回とおならネタもあって,小学男児大喜び系w 破天荒でカラフルなスズキコージさんの絵もお話にピッタリ,一層盛り上げて楽しい。8歳男児は,大男から逃れようと懸命に逃げるけど…の場面が大好き。つまようじで一休みしている絵まで来ると「でも,たったこれだけw」とケラケラ^^ これって古典落語ベース!? 落語って楽しい♪ シリーズみたいなので,他のも読んでみたい。2016/10/18
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
上方落語「しまめぐり」の絵本。現在では高座にかけられることない珍品扱いの一席だそうです。小人や巨人、おしっこなどナンセンス的要素も多く、スズキコージさんの絵とおはなしがピッタリ。本来の落語は女性ばかりが住んでいる島にいくそうですが、絵本ではカットされているそうです。2021/06/23
遠い日
13
落語絵本ながら、スズキコージさんの迫力ある絵と物語のスピーディーさが読み手をぐいぐい引っぱってくれる。尾籠なネタも満載で、吹き出す場面も。まるで翻訳物語のような展開が印象的。2016/05/06
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