世界歴史選書<br> 木簡・竹簡の語る中国古代―書記の文化史 (増補新版)

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世界歴史選書
木簡・竹簡の語る中国古代―書記の文化史 (増補新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000268592
  • NDC分類 222.02
  • Cコード C0322

出版社内容情報

古代の人びとは文字をどのように使いこなしたのか。文書行政は漢帝国の支配システムにいかに組み込まれていたのか。甲骨文・金文・石刻などの媒体も視野に入れながら、竹簡・木簡から紙の時代へ、中国古代の書記文化の多様な展開を提示する。文字の文化史、書物の文化史を学ぶうえで必読の書。好評の旧著に新稿2篇を増補。

内容説明

二〇世紀初頭、かつて古代中華帝国の辺境地帯であった敦煌、居延で、官僚や兵士たちが書き残したおびただしい木簡群が発見された。二〇世紀後半には、中国各地から木簡・竹簡(簡牘)があいついで出土し、その総数は数十万に上る。幻の兵法書『孫〓(ぴん)兵法』をはじめとする書籍、字書、法律文書、命令書、契約書、帳簿、暦、札、手紙など、内容・形式ともに多彩なこれら簡牘資料は、中国古代史研究に飛躍的な知見をもたらした。古代の人びとは文字をどのように使いこなしたのか。文書行政は帝国の支配体制にいかに組み込まれていたのか。甲骨文・金文・石刻などの記録媒体も視野に入れながら、簡牘の時代から紙の時代へ、「紙本成立前夜」の多様な書記文化を豊かに提示する。好評の旧著に新稿二篇を増補。

目次

第1章 紙の発明とは?
第2章 紙以前の書写材料
第3章 木簡と竹簡
第4章 簡牘が語る書記の世界
第5章 楼蘭出土の文字資料より―併用される木と紙
第6章 漢から晋へ―簡牘から紙

著者等紹介

冨谷至[トミヤイタル]
1952年生。中国法制史、簡牘学、現在、京都大学人文科学研究所教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tom

16
後書きによれば、この本、中国や韓国でも翻訳され、大学の教科書としても使われているとのこと。その本が感想登録第一号とは、これは珍しい(笑)。この本、紀元前後の古代中国で使われていた文書(木簡、竹簡、紙)の変遷、文書の内容についての研究結果。対象は、楼蘭とかの遺跡から出土した文書。行政文書やいわゆる古典、果ては書記官の習字の墨跡まで。それにしても、紀元前後の中国では、大量の文書が国中を巡り、政治がおこなわれていたわけで、そのころの日本とは隔絶の違い。冨谷さんの本を読むたびに、すごいな古代中国と思ってしまう。2019/12/17

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