感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きうりっち
1
全体にひっそりとした印象の短編がおさめられている。ありふれているようでそれぞれにユニークな家庭とそれが壊れてゆく、もしくは壊れた後の人々の悲しみがゆっくりと心の中にしみこんでいく。作者はプロットではなくシチュエーションを描くアーティストと言われているそうで、なるほど、映画のワンショットを切り取ったような感覚が残る。 読んだ後に、何んとない余韻が残る作品が多い。一つふたつ、よくわからない短編もあったが。2015/05/29
aspentree
0
短編でも短めの短編という印象。描かれているものも日常生活、身近な人たちと一貫しているところがあって、やや広がりに欠けるというか物足りなさを感じました。ビーティ自身も作品を通して何かを主張しようとは思わないと言っているので納得ですが。前回読んだレーヴェット同様、失ったものにどう対処して生きているのか、こういうのがミニマニズム作家の描く共通のテーマなのかもしれません。2014/07/09
かしわもち
0
再読。2007/05/10