内容説明
昭和十年三月八日。日本一有名な野良犬「忠犬ハチ公」は、天国へ旅立ちました。会えるはずもない死んだご主人を迎えに、渋谷の駅へ通い続けてから、十年がたっていたといわれています。これは、ハチがこの世を去って七〇年以上がたった今、わかってきた物語です。小学校中学年。
目次
第1章 出逢い(急行七〇二号列車;お風呂でワンワン;ゴンちゃんとブルくん;花と焼きとり;はじめてのお見送り;先生からのごちそう;さよんら、ゴンちゃん)
第2章 別れと旅立ち(白い箱;あの町へ帰ろう;ぼく、野良犬になるよ;まっかな夕日;スターになったハチ;先生にあいたい)
著者等紹介
綾野まさる[アヤノマサル]
本名・綾野勝治。1944年、富山県生まれ。67年、日本コロムビア入社。5年間のサラリーマン生活後、フリーライターとして、特にいのちの尊厳に焦点をあてたノンフィクション分野で執筆。94年、第2回盲導犬サーブ記念文学賞受賞
木内達朗[キウチタツロウ]
1966年東京生まれ。国際基督教大学教養学部生物科卒業後、渡米。Art Center College of Design卒。ADCニューヨーク、アメリカンイラストレーション、ボローニャ国際絵本原画展等入選、講談社出版文化賞さしえ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
20
忠犬ハチ公はどのような生涯を送ったのでしょうか。 そんな疑問に応えてくれる1冊です。 飼い主の先生が生きていた時はほぼほぼ実話でしょう。 先生がなくなってから、忠犬ハチ公として有名になるまでの過程のポイントポイントは本当でしょう。 ハチがどんな思いで一生を過ごしたのか、推測しながら興味深く読みました。 今とは違う渋谷と時代背景があってこそのお話でしょうか。2024/05/11
喪中の雨巫女。
12
《私-図書館》【再読】ハチ公が先生にどれだけ愛されていたか、よくわかる。一度飼ったなら、野良犬しては絶対にいけない。2019/05/29
みっちぃ
8
ハチ公にまつわる話って、実はちゃんと読んだことがないなと思い、手に取りました。先生がいなくなっても通い続けるハチ公。そのハチ公の様子を、温かく見守る人、快く思わない人、十人十色。で、新聞に取り上げられたことで「恩義に報いることの大切さ」を勝手に説く人間達…ハチ公はただ、先生に会いたいだけなのに。最後の方は、やっぱり悲しくなりました。あちらの世界で、どうか先生と再会していますように。2014/09/18
まっきー
3
随分と略してあった。
雨巫女
2
ハチは、健気だね。あちらに行ったら、先生に可愛がってもらってね。2010/03/30
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