内容説明
いぬのかおにはたくさんのきずがありました。ほかのいぬたちとケンカをしてできたきずです。でもいまはケンカしたなかまもこのいぬのかぞくもいません。たった一ぴきでにほんだいらのやまでくらしていました。富山士が日本一美しく見える日本平を舞台にした本当にあった野犬物語。
著者等紹介
えんどうはつえ[エンドウハツエ]
静岡県清水市生まれ。静岡県立清水東高校卒業後、国家公務員(郵便局勤務)。退職後、趣味の店「露庵」(ろあん)の庵主として、現在にいたる
ひだかやすし[ヒダカヤスシ]
本名・日高靖志。1951年、宮崎県生まれ。洋画家の故・宮永岳彦画伯(二紀会理事長)に入門、内弟子となり、15年間修行。1976年二紀展絵画部門に初入選、以後毎年入選するほか、二紀選抜展、東京二紀賞受賞、個展多数。現在、二紀会同人。日本美術家連盟会員
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
野犬から飼い犬になった1匹の犬と、理解者である飼い主の実話に基づいた絵本。いまは野犬・野良犬を見かけることはほぼないでしょうが、保護犬・保護猫の活動がされているのは子どもたちも(テレビで)知っています。絵本の犬や保護される犬・猫たちを作ったのは人間です…。2025/03/16
くるた
1
実話なんですね。野犬は確かに人間にとっては危険な生き物と言えるのかもしれません。警戒心が強いぶん、襲ってくることもあるでしょうし。でもここまで警戒心が強くなったのは、開発のために人間側から危害を加えるようになったから。細かい事情までは描かれていないものの、人間に対して恐怖と敵対心でいっぱいだった犬も、愛情を感じて人間と仲良く暮らせるようになったという実話は子供達にも響くのではないでしょうか。捨てられた犬も警戒心が相当強くなるそうです。根気よく可愛がってくれる飼い主さんと出会う犬がもっと増えてほしい。2014/11/19