出版社内容情報
各国には現実の法律(実定法)が存在するが、それとは別に時代や国の違いを超えた不変の法が考えられる。これが自然法である。自然法思想は古代にまで遡るが、近代においては、個人相互間の平和・人間の基本的権利の擁護・国際平和という三つの重要な理念が含まれるようになる。本書は、近代を代表する六人の思想家を取り上げ、彼らが自然法思想をどのようにとらえたか、さらにこれらの理念が彼らの思想的営みの中からどのように成熟し結実したかを明らかにする。
内容説明
各国には現実の法律(実定法)が存在するが、それとは別に時代や国の違いを超えた不変の法が考えられる。これが自然法である。自然法思想は古代にまで遡るが、近代においては、個人相互間の平和・人間の基本的権利の擁護・国際平和という三つの重要な理念が含まれるようになる。本書は、近代を代表する六人の思想家を取り上げ、彼らが自然法思想をどのようにとらえたか、さらにこれらの理念が彼らの思想的営みの中からどのように成熟し結実したかを明らかにする。
目次
序章 近代自然法思想の前史―古代・中世の自然法思想
第1章 グロティウス―近代自然法思想の誕生と戦争抑止の法
第2章 ホッブズの自然法思想と国家哲学―国内平和と人権擁護の機関としての国家
第3章 スピノザ哲学における自然法と国家―基本的人権の不可侵と近代国家の倫理的意義の確立
第4章 ジョン・ロックの政治哲学―自然法思想に基づく人権擁護国家の完成像
第5章 サン・ピエールの永久平和構想
第6章 カントの道徳哲学と平和論―近代自然法思想の集大成
著者等紹介
本田裕志[ホンダヒロシ]
龍谷大学文学部元教授。1956年東京都に生まれる。1987年京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。龍谷大学文学部助教授を経て、2007年より教授(2014年8月退職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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