内容説明
ここは動物暗黒地帯。ペットをモノ扱いする行政と日本人に異議あり!日本人が気づかない、犬たちへの虐待。愛護が愛護になっていない実態。誰よりも日本を、そして動物を愛する著者が書いた、日本人への渾身のメッセージ。
目次
動物暗黒地帯・NIPPON
畜生と呼ばれている犬たち
「市」の愛護センターは「死」の愛護センター
人間主役の動物保護法
ザ・犬捨て山
たいへんだ!ボランティアは
犬博士、猫先生
かわいいパートナーのために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ma_rina
2
2000年に出版された本。年間70万頭の殺処分。処分方法はガスでの窒息死。たまにそれでも死なない犬猫は生きたまま焼却。不用犬ポストや犬猫の回収トラックの写真にはぞっとした。作中にもあるが、日本ってこんなに野蛮なのかって愕然とする。動物愛護に関しては百年遅れた後進国という言葉に同意。行政がしきるシェルターもない。個人の意識も低い。避妊去勢手術をせずにどんどん産ませどんどん殺す。生き埋め?袋に入れて川に流す?粉砕機?正気?動物愛護法も改正したが、16年後の今もまだまだ不幸な犬猫が多いのは……。2016/01/20
カエル氏
1
うちも保護犬がいたので…とても考えさせられる。2021/12/13
こん
1
ヨーロッパで生活してきた著者が日本のペット産業を率直に時には感情的に動物にとっての愛護ではなく人間主体の愛護センターや法律を嘆いている。2000年の本にもかかわらず15年たっても消えることのない動物を食い物にする業者やボランティアや目立ちたがり屋の者、生命を物として扱う人が存在することに根の深さを感じた。2015/04/11