内容説明
古代小説を幅広く手がける著者が取材や史書を通して発見した、時代を象徴する事柄や感性を、説話集『今昔物語』の形式を借りた現代版として、四季のテーマに分けて収録。妖怪を退治する武士。「祈り」とは神を命懸けで罵ること。“歌垣”と書いて“合コン”と読む!?言霊の伝道師が贈る目からウロコの52話!
目次
春之巻(今は昔「ツキに月」あり(天智・天武天皇時代)
今は昔「邪視」あり(天智・天武天皇時代) ほか)
夏之巻(今は昔「夜明けに8000人」あり(聖武天皇時代)
今は昔「職能集団」あり(推古天皇時代) ほか)
秋之巻(今は昔「イ罵り」あり(推古天皇時代)
今は昔「魔性」あり(天智・天武天皇時代) ほか)
冬之巻(今は昔「年のはじめにタマ」あり(推古天皇時代)
今は昔「史書は二つ」あり(藤原京・女帝時代) ほか)
著者等紹介
藤川桂介[フジカワケイスケ]
1934年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部国文学科卒業。作家、京都嵯峨芸術大学客員教授。1958年より、放送作家となりテレビドラマ、特撮映画、アニメーションなどの脚本を書く。1983年より、作家活動を開始し、翌年『宇宙皇子』を発表。現在、日本文芸家協会・日本ペンクラブ・日本放送作家協会・日本脚本家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chatnoir
5
中学生くらいの時にコバルト全盛期で、よく見かけた作家さん。何冊かは蔵書あり。懐かしくて手に取っただけだったけど、ところどころものすごく興味深かった。物部氏と蘇我氏の争いの本になった仏像って、広隆寺の弥勒菩薩なの???超がつくほど美しい仏像なのに、地獄を見たんだね。あれを川に捨てる神経って!!ツキ(月)の話も、面白かった。日本書紀は対外、古事記は国内教育向けも、アマテラスが女のワケも面白かった。2015/03/08
yukioninaite
0
数分でひとつの話だから、さっと、それぞれの言霊の意味を知るのにいいかも。國魂と天照大神のことを知ったのは収穫でした。2016/03/11
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