短編集 影絵の町―大船少年記

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  • サイズ 46判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784892891441
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

家の近くの、撮影所通りに面して、小さな神社があった。いつしかそこに、街頭テレビというものが現れた。箱型のテレビは、大人の背丈より高いところに据えられ、背の低い子供が、遠くからでも見られるようになっていた。神社のテレビでは、力道山というプロレスの選手が、外国人をやっつけていた(「幸福の町」より)。彼の家の右隣はある男性俳優の家であった。この俳優は、そのころすでに日本映画界きっての、若手の美男スタアとして名を馳せていた。その後、年をとるにつれ渋い色気をたたえた、正真正銘の大スタアになってゆく。スタアの家の板張りの塀は、いつも落書きでいっぱいだった「コーちゃん好き!」(「星の隣で」より)。珠玉の短編小説集。

著者等紹介

佐々木通武[ササキミチタケ]
1944年、現中華人民共和国北京市鉄匠胡同で生まれる。敗戦後、青島から佐世保に引き揚げ、鎌倉市大船に住む。大船小学校、大船中学校、湘南高校に通学。港湾荷役事務、印刷、倉庫業務等を経て法律事務所勤務。一方で早稲田大学社会科学部に在籍。在学中に東京に移り住む。法律事務所で発生した自らの解雇問題を契機に、その後約40年にわたり、労働運動・社会運動に取り組む。運動の傍ら句作に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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