感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
88
旅の荷造りは楽しいもの。アレはいるし、コレは入らない。色々やってるうちに肝心なものを忘れ物。でもでもそのオチは・・・ビックリ!!2013/10/12
Kawai Hideki
78
おばさんの家に泊まりにいくことになったメリーちゃん。あれやこれやのおもちゃを持っていこうと荷造りをするのだが、肝心のお気に入りの兵隊のおもちゃ・ビルを忘れていってしまう。荷造りの時に、ビルを無理矢理カバンに押し込もうとしている様子が笑える。忘れ去られたビルの流す大粒の涙もどこかユーモラスで微笑ましい。しかし、ここからがホラーな展開。ビルは全速力で走って、メリーちゃんに追いつくのだ。一見「心温まるお話」だが、「あなたの知らない世界」の「捨てても壊してもどこまでもついてくる人形」のトラウマを彷彿とさせる作品。2015/01/25
gtn
61
大人から見ればどれも不要な物をカバンに詰め込む少女の昂揚感。そして、そんなガラクタの中でも、無意識に優先順位を下げられたビルの悲哀と健気さが伝わってくる。2020/07/28
chiaki
47
おばさんの家にお招きを受け、メリーはトランクに大切なものを詰め込みます。あーでもないこーでもないと、詰め方を何度も変える様子に長女はくすくす笑っていました。“そうしたら__なんと!!”からの置いてきぼりをくらったビルの絶望感溢れる下りがめちゃくちゃ好きです。追いついたビリーの敬礼して電車を待つ姿、なんて健気♡最後は幸せな安堵の気持ちで満たされます♪2021/03/01
tamako
35
「子どもの本のもつ力」で紹介されていたので。「こんとあき」の原点かも、と思えたり。子ども向けなのでとてもシンプルな話なんだけど、後からじわじわと効いてくるな。オリジナルタイトルも「Clever Bill」なんだけど、クレバーとは、と、ちょっと考えてしまったりもする。sharpやsmartではないのね。2022/01/08