転校生は蟻まみれ - 小池正博句集

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784892712470
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0092

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yumiha

20
読み応えのある川柳句集である。表題の句「都合よく転校生は蟻まみれ」は、クラスで仲間外れあるいはイジメの対象だった生徒のつぶやき「こんな蟻まみれの転校生なら、自分の代わりの犠牲者になってくれるかもしれない」として読んだ。「カワセミが出るまでニスを塗り続ける」は、なかなか得難い理想願望へ積み重ねる徒労の空しさを思った。「変節をしたのは美の中佐」は、どこかで変節を迫られることなしには生きられない人間を思った。「公家式の詰めの二行を誤るな」は、生き難い今の社会で、公家のように慎重に生きざるを得ない哀しさを読んだ。2016/04/05

3
こんな意味のわからないもの(褒めてます)いつ思いつくんだろうな……。「コロボックルを縛ったりしてどうするの」とか、ほんとにどうするんでしょうね……。2018/06/05

あなた

1
やっぱり大好きなほんだが、現代川柳は時空を歪めるためにそんざいしていると言っても言い過ぎではないと思う。タイムパトロールの真逆をゆこうとするタイムテロリストというか。 「青春通りで四千年前の月を見ている」「頷いてここは確かに壇の浦」 時空を次々飛び超えて、すずしい顔をしている。きみ、生きてる?と。タイムリープしては、てがみをあちこちまきちらす。いつかの今にとどくように。こころの爆弾のようなてがみだとおもう。現代川柳って。時空のあちこちの踊り場できみを待っている。「君がよければ川の話をはじめよう」2021/11/20

カイオン

1
タイトルがとても良くて、川柳もとても良かった。2016/12/27

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