内容説明
戦争を問い続けて半世紀。幼くして逝った弟妹たちへ贈る鎮魂歌。
目次
玲子の回想
大連の港で
中国大陸の日本人とは
氷の大地と化した松花江
佳木斯の街頭で
この大地で大病に罹ると
淘淘と流れる松花江
開拓団とは
突然、如月兄さんが
佳木斯での一九四五年の正月〔ほか〕
著者等紹介
内藤玲子[ナイトウリョウコ]
1936年、京都市に生まれる。1944年1月、7歳のとき両親弟妹とともに中国東北部に渡り、第二次大戦の終戦を旧ソ満国境で体験する。ソ連軍からの逃避行、母・妹弟との死別ののち、1946年8月に帰国。生き方の原点をこの体験に置いて生きる。登山を通じて世界各地に出向き、登頂した海外の山は20座を数える。文芸春秋社特別企画“満州”に応募した手記が優秀作となる。京都児童文学会会員、同人誌「やんちゃ」同人。京都山岳会会員。京都府城陽市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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