内容説明
本書における諸研究は、英語圏の学問においてはJ・N・フィンドレーの『ヘーゲル再検討』によって開始され、アヴィネリの『ヘーゲルの近代国家論』によって継続されてきた、ヘーゲル思想の再評価をさらに継続するものである。
目次
ヘーゲルによるカント道徳性の批判的獲得
制度的規範性―権利・法の実定性
政治的アイデンティティとそれをもたらす絆についてのヘーゲルの思想
ポストコロニアリズムと権利
身体における自由―ヘーゲルの「抽象法」における権利の主体および所有の客体としての身体
ヘーゲルの刑罰正当化論
戦争、奴隷制、そしてアメリカ南北戦争のアイロニー―哲学的一分析
ヘーゲル政治哲学における社会契約論と承認の政治
貧困問題の解決策を示唆するヘーゲルの見解―責任ある消費者と市民社会における人倫的なものの回復
法、文化および立憲主義―ヘーゲルとハーバーマスへの評言
ヘーゲル法哲学における国家の(諸)目的
ヘーゲル、ロールズ、そして理性的国家
著者等紹介
中村浩爾[ナカムラコウジ]
元大阪経済法科大学法学部教授、京都大学博士(法学)
牧野広義[マキノヒロヨシ]
阪南大学経営情報学部教授(哲学・倫理学)
形野清貴[カタノキヨタカ]
大阪経済法科大学法学部教授(政治学)
田中幸世[タナカサチヨ]
大阪経済法科大学アジア研究所客員研究員、基礎経済科学研究所員/劇作・演出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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