愛の渇き

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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784892570889
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

物心ついてから自分だけを愛してきた冷たく美しいリジャイナとその孤独な娘、夫、恋人たちは、波乱の果てに―なにかが足りない…た、り、な、い…。

著者等紹介

カヴァン,アンナ[カヴァン,アンナ] [Kavan,Anna]
1901年、フランス在住の裕福なイギリス人の両親のもとにヘレン・エミリー・ウッズとして生まれる。1920年代から30年代にかけて、最初の結婚の際の姓名であるヘレン・ファーガソン名義で小説を発表する。幼い頃から不安定な精神状態にあり、結婚生活が破綻した頃からヘロインを常用する。精神病院に入院していた頃の体験を元にした作品集『アサイラム・ピース』(40)からアンナ・カヴァンと改名する。終末的な傑作長篇『氷』(67)を発表した翌年の1968年、死去

大谷真理子[オオタニマリコ]
1948年、東京都新宿区生まれ。明治学院大学文学部英文科中退、日本翻訳専門学院研究科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

56
子供を産みたくない、または産もうと思わない人が居るにも関わらず、「女性の幸せは子供を産んで自分のことも叶えつつも愛情を注ぐこと」と未だに考えている人へ読んでほしい本。いつでもちやほやして守ってくれる男を必要とする「女王」リジャイナ、自分勝手な彼女に愛されなかったために自信が持てずに人からも敬遠されてしまうガーダ。そして男達。皆、現実を見ずに自分にとって甘い夢を見ている。そのためにいつも「何か」が満たされない。特に幸せを掴んだはずのガーダに襲い掛かる無意識の悪意ともいえるルイの仕打ちによる喪失は涙が出ます。2014/05/14

星落秋風五丈原

32
リジャイナという女性の出産シーンから始まり、青年医師が彼女の美貌に魅せられて子供を預けるも知らぬうちにその子供は母親のもとへ。抑圧的な母親のもとで病んでいく娘の物語がやはり読んでいて痛々しくて。2016/12/02

nina

31
カヴァンの少女時代をモチーフに描かれた長篇。自身への愛に生き、女王として君臨するためだけに一家の生活を存続させ、実の娘にさえ一滴の愛情も注がないどころか奴隷のように隷属させる独裁的な母と、逃れようのない運命のように数々の精神的苦難に遭遇する不幸な娘の物語。対照的な母娘の生き方は、サドが描く悪徳と美徳の女主人公たちを思わせながらも、空想癖や精神面の脆弱性など根深い部分でそっくりだ。現実を拒絶したために二人は同じ運命を辿るのだが、最後に描かれる母親の死は、どこか娘による母親への復讐譚の結末を思わせてならない。2014/06/07

くみこ

23
自分しか愛せないリジャイナは、出産直後の我が子にだって興味がない。夫亡き後、次々現れる男達には、自分の体に指一本触れさせないままかしずかせる。リジャイナが産んだ娘ガーダが愛に飢え、孤独に苦しむのは当然としても、夫達や、リジャイナでさえ、常に何かが足りないと感じていて、満ち足りた人間は登場しません。ガーダの不幸が辛くて、痛みと息苦しさを感じたまま読み終わった作品でした。あとがきによると、著者のアンナ・カヴァンは、なかなか複雑な人生を送った方のようです。2019/12/16

くさてる

19
まるでお伽話に出てくる女王のように美しく、強く、何物も愛さない完全無欠な母親と、耐えられない屈辱として存在してしまった彼女の娘。虐待の物語、として捉えるには、カヴァンの文章は幻想的で夢見るように美しく、そんな単純な解釈を拒否しているように思えた。自伝的な内容だそうだけど、そんな過酷な現実を表現するのに、紗幕を透かしたようにいつまでも続く夢のような文章で綴ったことは必然だとも感じた。救いはないけれど、その幻想があるからこそ小説として成り立っている内容だと思う。絶望的だけれど、美しいです。2015/04/10

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