内容説明
イキトスの大農場主の秘めたる過去、身に覚えのない殺人事件、潔白を示す暗号は解けるのか!?アマゾンの川面が黒く、金色に光る―ジュール・ヴェルヌ、圧巻の長篇小説。
著者等紹介
ヴェルヌ,ジュール[ヴェルヌ,ジュール] [Verne,Jules]
1828年、フランス・ナントに生まれる。法律の勉強のためパリに下宿している頃、アレクサンドル・デュマ父子と出会い、劇作家を志す。1851年「家庭博物館」誌に短篇「メキシコの惨劇」を発表し、小説の執筆に取り組む。1863年に刊行した冒険小説『気球に乗って五週間』が大評判となり流行作家となる。科学冒険小説の傑作を生涯に渡って発表した。1905年没
安東次男[アンドウツグオ]
1919年、岡山生まれ。俳人、詩人、評論家。東京大学経済学部卒業。加藤楸邨に俳句をまなび、1946年、金子兜太らと句誌「風」を創刊。1962年の評論集「澱河歌の周辺」で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホームズ
14
アマゾンを下るジャンガダ。娘の結婚のためにデカい船を作りアマゾン川を下るってスケールが…。それも何ヵ月もかけて…。前半はアマゾン川を下るだけでワニに襲われてみたり出会いが会ったりするくらいでちょっと退屈に感じてしまう所もあった。2部になると急に展開が変わり冤罪をはらすために暗号解読やら決闘やら色々事が起こり退屈してる場合ではなくなった。挿し絵も良い感じだったし楽しめた。 2019/09/05
h
2
グアリバという猿と森番の追跡劇には手に汗を握らされる。手汗を書きすぎて表紙破けた。どうしてここまで猿になりきった文章が書けたんだ?約500平方メートルもの森林を伐採されて作られた筏、ジャンガダ。雨天を完璧に凌ぐ家屋、食物を提供する農場、森林、果ては教会まで積んだ究極にプライベートな城で、グアリバ、電気うなぎ、鰐、インディオといった危険が潜むアマゾン川を快適にくだるこのロマンス!ぐだくだと長いけれど、その退屈も含めて読んで体感するしかない。個人的には亀のバターという食事がうまそうで非常に腹が減った。2013/08/24
にやり2世
0
ヴェルヌの描く熱中する人には魅力を感じる。暗号難しすぎ。単に文だけ解読すればいいものじゃないし。家族というより家系つくられていく話、冒険の話、推理の話、盛りだくさんだったー。2016/01/10