内容説明
ガラス器への絵付けから、カット、グラヴィールなどの彫刻技術、ガラス粉やガラス片を型に入れて焼成し、思いどおりの造形表現を行なうパート・ド・ヴェールの技法まで。ガラス工芸家でもあり、美術史家でもある著者が、手軽で多彩な技法をわかりやすく解説。
目次
解説篇 ガラス工芸を楽しむために
技法篇(ダイヤモンド・ポイント彫り;サンド・ブラスト;グラヴィール;カット;バーナー・ワーク;エナメル絵付け;パート・ド・ヴェール;モザイク・グラス)
著者等紹介
由水常雄[ヨシミズツネオ]
1936年、徳島県生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。1968年より2年間、プラハ・カレル大学に学ぶ。ガラス工芸史、東西美術交渉史専攻。早稲田大学、多摩美術大学等で講師をつとめ、1981年、東京ガラス工芸研究所、1984年、能登島ガラス工房を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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in medio tutissimus ibis.
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かつてガラスは、小さく不透明な宝石でした。前一世紀、シリアで生み出された吹き技法により、大きく透明な工業製品となるまでは。この本は、先史時代に行われていたより手間のかかる、しかし大規模な設備の要らない技法を発掘し紹介することでガラス工芸をより身近に楽しんでもらうためのものです。工芸教室のためのテキスト、あるいは家庭での独学を想定しており、通常では入手しにくい加工器具についても言及があります。また、ガラス工芸の歴史についても簡潔ながら広範に取り上げています。恥ずかしながら、私は勾玉がガラスと知りませんでした2017/02/17
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