内容説明
痛み、それは人間にとって最も不愉快な感覚にもかかわらず、十分適正に癒されていない。本書は、痛みについてできるだけわかり易く説いた痛み学の書である。
目次
第1部 痛みの多様性(痛みの系統発生;痛み研究の歴史;東洋における歴史;痛みの経済学)
第2部 様々な痛みとその評価(疼痛の定義;臨床における様々な痛み;臨床における痛みの測定法;疼痛病態を示す実験動物モデル;実験動物における痛みの測定方法)
第3部 痛みのメカニズム(一次ニューロン(侵害受容器から脊髄まで)の痛覚伝達機構
痛みの中枢伝達機構
神経因性疼痛の分子機構
内因性鎮痛機構)
第4部 鎮痛薬(抗炎症薬;癌性疼痛に用いる鎮痛薬;神経因性疼痛治療に用いられている鎮痛薬;その他の鎮痛薬)
著者等紹介
植田弘師[ウエダヒロシ]
薬学博士。1954年大阪に生まれる。1976年京都大学薬学部卒業。1981年京都大学大学院薬学研究科薬理学専攻修了。横浜市立大学医学部薬理学助手、京都大学薬学部薬理学助手、横浜市立大学医学部薬理学助教授を経て、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科。分子薬理学分野教授。専攻は分子神経薬理学
戸田一雄[トダカズオ]
歯学博士。1950年東京に生まれる。1976年東京医科歯科大学歯学部卒業。1980年東京医科歯科大学大学院歯学研究科生理学専攻修了。東京医科歯科大学歯学部助手、講師、助教授を経て、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科生体情報科学分野教授。専攻は感覚生理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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