内容説明
禅問答は、なぜ理解できないのか。悟るための坐禅の作用とは。禅と心理学の融合によってアカデミックに悟りへと導く!悟るための実践本。
目次
禅と悟りへの心理学的アプローチ(心理学からとらえる「悟り」;こころのはたらきへの禅の作用;覚者と心理学)
禅における心の探求
禅宗無門関拝読
著者等紹介
青木清彦[アオキキヨヒコ]
1941年、満州国吉林省生まれ。二松学舎大学大学院文学研究科国文専攻修士課程修了。鈴木正三の「二人比丘尼」を研究中、禅に興味を持ち黄檗居士林般若窟稲山顕象(象一)老師の元で修業。現在、黄檗居士林「清黄会」会長として活躍
大竹良映[オオタケヨシエ]
1972年、東京都生まれ。武蔵野大学人間関係学部卒。認定心理士。10歳で青木清彦氏の黄檗居士林「清黄会」に入門。大学卒業後、青木氏の元で助手として禅を研究。主に心理学分野を専門に活動
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
2
「悟り」とは、頭で考えず、知識を得ず、言葉にとらわれずに直感をはたらかせて事象をとらえること。「悟り」を心に一番近い脳こら、心理学的に考える。(頭で考えずと矛盾する気が…) 修行者の脳が禅の作用のよって「トップダウン型処理」から「ボトムアップ型処理」へと変化するかを心理学的に考える。 座禅を熟達することにより身体の感覚神経を鋭敏にさせ、「悟り」に向かうための身体的な準備をする。看話禅では直感をはたらかせる「技能」を意識上でトレーニングし、情報コントロールを「ボトムアップ型処理」へ誘引するのではとの考え。2014/03/04