目次
1部 死にたくなる時は誰しもあるけど本当に死んでよいのだろうか?(生きることも死ぬことも自由だというのは大きな勘違いだった;生きる決意と生きていけることは別だった;無限にある生き方をどう生きるか)
2部 生物は生きることを前提として存在している(人は価値観に縛られる;境を越えて)
明日死んでも生きていても
著者等紹介
岡部宏生[オカベヒロキ]
1958年東京都生まれ。東京都育ち。2022年一般社団法人「日本ALS協会」相談役に就任。「介護保障を考える弁護士と障害者の会全国ネット」共同代表に就任。一般社団法人「うさぎのみみ」理事に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kentaro mori
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⚫︎楽しみや生きがいはなんですか?というのはよく聞かれますが、幸せは?と聞かれたのは初めてでした。何も考えずに即答しました。「心が動く時です」と。これが本音だとわかりました。身体は動かないですが、心は動くのです。2025/03/02
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岡部さんが先週、亡くなった。私の人生に影響を与えてくれた人。彼の言葉を読み返した。彼の家を訪ねたとき人工呼吸器の「ピロンピロン」という音をバックグラウンドに語らう訪問客の姿、痰吸引の「ゴボゴボ」という音を思い出す。あの音は彼がそこに生きているという圧倒的なリアルだった。彼に会って私は初めて、人は生きているだけでよいのだ、とを理解した。「尊厳」とか「生きる意味」とかそんな言葉は吹き飛んだ。 岡部さん、あなたの生きる姿はたくさんの人に深く影響を与えましたよ。心よりご冥福をお祈りします。2025/07/20