出版社内容情報
体の不自由な陽子は、一か月前にようやく歩けるようになったばかり。今日も、公園へ歩く練習をしにきたところ……。一歩一歩ひたむきに歩く陽子と、憎まれ口をたたきながらも彼女を見守る友人との心のふれあいを、爽やかに、温かく描いています。
著者等紹介
手嶋洋美[テシマヒロミ]
大阪府出身。梅花女子大学児童文学科卒業。脳性マヒで手足に障害がある。障害者としての経験を生かし、大学在学中に書いた本作で、第16回「ニッサン童話と絵本のグランプリ」童話部門優秀賞一席受賞。「プレアデス」同人
あべまれこ[アベマレコ]
秋田県出身。秋田大学教育学部卒業。デザイン事務所勤務を経て、イラストレーターとなる。洋画で国展入選3回。第16回「ニッサン童話と絵本のグランプリ」絵本部門優秀賞受賞。東京都在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
1ヶ月前の3年生の3学期にやっと歩けるようになった陽子は、転ばずに10メートルしか歩けない。いつもは車椅子だけれど、歩けるようにお母さんと毎日特訓中。目の前に降りた鳩を避けるのも困難な陽子を、幼なじみの啓太が笑っている。見られて恥ずかしい思いをするが、1歳くらいのよちよち歩きの男の子が歩く姿を見て陽子もお母さんのところまで1歩踏み出す…。2021/01/11
遠い日
7
強いな、陽子は。明るい感性。お母さんや友だちの啓太への信頼や連帯。小さな見知らぬ子との心の通い合い。いい時間を過ごせた。靴がいい音で鳴っている。2019/09/23
とりじまカラス
2
体が弱くて歩くことすらままならない女の子が主人公。 女の子はなんとか歩けるようになるため、特訓をしますが……。 幼なじみの男の子がいい味してますね。 表向きはからかうような言葉ばかりですか、心の中では主人公のことをちゃんと想っていることが伝わります。 さらに幼児が見せてくれたあの展開はお気に入りですね。 あれを見せられたら、誰だってがんばってしまうでしょう。 くつが鳴るというタイトルも、文字から音が聞こえてきそうで好きです。2020/10/22
こどもふみちゃん
0
ニッサン童話と絵本のグランプリ 大賞。2010/07/07
多読多量連投が日課だった
0
地味だがカラフルさある2019/04/22
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