内容説明
クラスで「逆あがり」ができない最後のひとりになった主人公が、希望をうしなわないで練習にはげみます。そして、やっと成功するまでの、つらい思いが書かれているわけです。ふつうの生活童話であれば、お父さんのほかにクラスメートたちが助けてくれる涙ぐましい友情物語に発展するところ、松浦さんは、ふしぎなトカゲを登場させて、ユニークな感動をみせてくれます。さし絵の原田さんも、「逆あがり」に集中する場面を、色々工夫をして、主人公の深い思いと努力を、たのしく伝えてくれます。第15回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
14
クラスで逆上がりできないのはぼく一人になってしまった。夕方こっそり学校の鉄棒で練習しているけど全然できない。「もう、やーめよっと」と声に出すとどこからか「オレハ、マダヤル」と声が聞こえた。辺りを見回しても鉄棒のポールの上に小さなトカゲがいるだけ…。努力を見守っていてくれたり。一緒に頑張ってくれたりすると、報われますね。2021/01/26
とりじまカラス
2
鉄棒の逆上がりができない男の子が主人公。 授業までに逆上がりを覚えるため、練習していた主人公を見ていたのは、なんと龍になりたいトカゲで……。 二人のキャラを並んで描くことで、それぞれが足りない部分を補う構図がいいですね。 来週の体育の授業というタイムリミットも効果的に使われています。 ラストシーンは圧巻のひとことでした。2020/10/23
sakari
0
よかった。主人公には主人公の、トカゲにはトカゲの、それぞれに目標があって共に努力し合う関係がよかった。2015/10/22
下ちゃん
0
あきらめずに頑張ること そして、「絶対にできるようになる」と信じることかな。2012/04/15
楓 a
0
私も早く逆上がり出来るようになりたいな~。2011/03/20