内容説明
中国の五台山や大同の雲崗石窟、敦煌、トルファン、ウルムチなどの仏教伝来のシルクロード。古の人々の足跡に心を打たれ、もっとその先へとインドへ。さらに、アンコールワット、スリランカ、タイ、インドネシア、フィリピン等の仏跡をも知る。長年に渡り、仏の精神的偉大さを感じた著者が研究。ブッダの生涯と仏像の誕生への考察の記録。
目次
第1章 古代インドと釈尊の生涯(古代インドと宗教の萌芽;釈尊の誕生と幼少の時代 ほか)
第2章 釈尊と仏教を受け入れた王朝(釈尊在世時代の王朝と仏教;釈尊滅後の王朝と仏教教団)
第3章 仏像の起源とその背景(仏教美術史からみた仏像起源説;無造像時代と浮彫りの仏伝図 ほか)
第4章 仏像の起源から信仰の対象へ(マトゥラーの造像起源説;仏像の三十二相と八十種好の様相 ほか)
第5章 東洋への仏像受容と共に生きるこころの環境(中国に伝来した仏教;日本への仏教伝来 ほか)