内容説明
「雪舟筆 牧牛図」は、雪舟画の対象への暖かなまなざしが画面に満ちる愛すべき名品である。牛と人間の共存を美しい自然のなかに描いたこの作品は、室町時代の禅宗社会でよく知られていた「十牛図」との関わりを私たちに想起させる。雪舟はそこに何を描いているのか、雪舟はそれを描くことによって私たちに何を伝えようとしているのか。本書では、画面のなかを丁寧に見てゆきながら、そのことを一つ一つよく見、よく知り、よく調べることによって、雪舟画をより有意義に鑑賞しようとした。
目次
1 見る
2 まわりも見る
3 みんなと見る
4 知る
5 まわりも知る
6 調べる
著者等紹介
高橋範子[タカハシノリコ]
正木美術館・雪舟研究会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。