出版社内容情報
世界をより良く変えるためにトレヴァー少年が思い着いたアイデアは、｢ペイ・フォワード｣。成功の鍵はたったひとつ――人を信じること。途方もない彼の計画は、奇跡を起こすのだろうか？世界が涙した感動の映画原作。
内容説明
カリフォルニアの小さな町で、奇跡はひとりの少年から始まった。「世界を変える方法」という宿題に、１２歳のトレヴァーが思いついたアイディアは『ペイ・フォワード』。「ぼくが３人に何かいいことをする。彼らがお返しをしたいと言ったら、それを他の人に返してもらうんだ」彼の計算では４３４万６７２１人の人間が幸せになれるはずだった。この途方もない計画の成功の鍵は、たったひとつ―人を信じること。トレヴァーの願いが叶うとき、奇跡は物語を超えて現実の世界へと続く…。全世界で感動の涙を呼んだベストセラー、待望の文庫化。
著者等紹介
ハイド，キャサリン・ライアン［ハイド，キャサリンライアン］［Ｈｙｄｅ，Ｃａｔｈｅｒｉｎｅ Ｒｙａｎ］
カリフォルニア州カンブリア在住。小説『Ｆｕｎｅｒａｌｓ ｆｏｒ Ｈｏｒｓｅｓ』（’９７）で批評家から絶賛、注目を浴びる。まだ邦訳はないものの実は短編の名手で、過去に二度、レイモンド・カーヴァー・ショートストーリー・コンテストで受賞。他にもノミネートされた賞は数知れない
法村里絵［ノリムラリエ］
１９５７年、東京都生まれ。女子美術短期大学卒
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
60
『ペイ・フォワード』運動は、「自分が今善行をしている相手が必ず次の相手に善行を返す」にちがいないと思うことができる純真なトレヴァー少年だったからこそ考えつくことができた運動だった。この運動は失敗だったと諦めなくてはならなかったとき、トレヴァーはどんなにか傷ついたことだろう。でも、この運動がトレヴァーから離れたところで密かに続いていたというのも、この運動の本質を的確に表しているのではないだろうか。だって、善行というものは、おおっぴらに人に宣伝してするものではないのだから。 2016/12/23
№９
42
映画がすごく良かった。原作である本書は、映画よりももっとさらっと描かれている。しかし、この「人に良いことをしてもらったら、また別の人に良いことを渡していこう、繋いでいこう」(次へ渡せ)というメッセージは、きれいごとのようだが多くの人々の心の琴線に触れることではないだろうか。マザー･テレサの有名な言葉「気にすることなく、やりつづけなさい」というメッセージを思い出す。そうさ、今日もクールに微笑んで、オレも次へ渡すぞー(*^-^)／＼(^-^*)2013/03/15
ＴＡＮＧＯ
37
2014年１冊め。12歳のトレヴァーが思い付いた｢世界を変える方法｣。しかも、いい方向に、みんなが幸せになる方法。こんなにうまくいくわけはない、と思うけれど、だけど本当にこうなればいいのに、と思うのは、楽観的すぎるだろうか。とりあえず、ワタシはこの本を３人の人にすすめることから始めてみようか。2014/01/05
harupon
23
ブログ友さんのお勧めでこの本を読みました。「PEY IT FORWARD」 心に深く刻まれました。素晴らしい運動です。ただ、トレヴァーがジェリーのその後の事を知っていればあの結末にはならなかったかな？ いや、それでもトレヴァーは、彼らを助けようと向かって行ったでしょう。この物語には、トレヴァーの悲しい結末が必然だったのでしょうか。素適なお話だったのに、この結末は悲しかった。映画ではどのように表現されているのか知りたいので借りようと思います。2021/06/10
ﾕｽﾞﾙ
18
これを、美談と受け止めるのが良いのだろうか？ 酷すぎて、動揺する。感動と言う言葉では陳腐すぎる。2020/03/18
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