カフカのヴィジュアルな語り―ありのままに見るという読み方

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784892194443
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C0098

出版社内容情報

謎めいたカフカ文学解読の鍵は「見る」がごとく読むこと。

カフカの精通する映画、自身の絵画、住居、あるいは語りの仕組み隠喩・換喩の在り方、家族関係、恋人……。
テクストに密着し潜む顕れを捉え、未発見の何かに辿り着かんとする意欲的論考の書。

「カフカを「ありのままに見る」がごとく読む。それはどういうことだろう。ふつうに読んでしまうと、実相が見えなくなる。つい「深く」読んでしまうというこの陥穽を避けて、作品の語り(形式)の表層にとどまりながら、一見なにげないが、ありきたりではない興味深いことを追う。ことごとくテクストに露出していながら知られざるカフカ文学というものに光を当てる」(「はじめに」より)

吉田眸[ヨシダヒトミ]
著・文・その他

内容説明

謎めいたカフカ文学、解読の鍵は「見る」がごとく読むこと。カフカの精通する映画、自身の絵画、住居、あるいは語りの仕組み隠喩・換喩の在り方、家族関係、恋人…。テクストに密着し潜む顕れを捉え、未発見の何かに辿り着かんとする意欲的論考の書。

目次

1 窓辺のカフカ―放心した視線(『判決』の眼差しゲーム;「小路に向かう窓」の変遷)
2 カフカと啓蒙―驕らずに見極めること(カフカのオデュッセウスの塞がれた耳;晩年の大転回、『夫婦』の「母」)
3 笑うカフカ―換喩的に視覚的な語りの運動(『流刑地にて』は笑えるのか;換喩的な『田舎医者』の語り)

著者等紹介

吉田眸[ヨシダヒトミ]
1972年大阪外国語大学大学院修士課程ドイツ語科修了。京都産業大学特任教授。カフカ研究が専門だが、映像研究も並行して行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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y

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好きな作家を題材とした文学論は読んではいけないのね…と思いました。 本書が悪いというわけではないし、むしろカフカの生い立ちや趣味や周囲の人の影響など、とてもよく調べられていて(研究者だから当たり前か⁈)、なるほどなぁと感心もしたし、こういう捉え方もあるのかと、ためになりました。 が、そうだと言われると反発したくなるし、微妙な感じ方の違いが気になってしまい、客観的に読むことができませんでした。 それほど好きじゃない作家がテーマだったらスラスラ読めたかと思いました。2018/07/30

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