内容説明
オヨヨ大統領シリーズの二大傑作をカップリング。
著者等紹介
小林信彦[コバヤシノブヒコ]
昭和7年東京生。主著「日本の喜劇人」(1972年芸術選奨新人賞)、「うらなり」(2006年菊池寛賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kokada_jnet
40
早川書房の単行本2冊分の著者あとがき、角川文庫版「大統領の晩餐」の稲葉明雄による解説、2019年版の著者注、法月綸太郎による新解説と、ここまで収録されているのに。角川文庫版「大統領の密使」の田中潤司による解説は、再録されていない。田中潤司もしくは遺族との連絡がつかず、再録の許可を貰えなかったのだろうが。画竜点睛を欠き、残念な感じが。さらに、そういえば、ちくま文庫版2冊の小森収による解説も、再録されていない。2021/08/22
みいやん
11
オヨヨ大統領シリーズ、うわ~なつかしかった。密使のほうはあまり覚えてないのだが、晩餐は約半世紀近くぶりでも笑えた。エビの尾を食べた猫、二十面相がバージョンアップした怪人千面鬼、二八、当時の世相、若かりし頃は理解できたなかったことも… 本がペーパーバックの大きさも洒落てる。2019/09/08
Mark.jr
4
主人公の名前の今似見手郎(いまにみてろう)からも分かる通り、スラップスティックなドタバタ娯楽小説です。この手のコメディは軽さが命ですが。本書は確かに"軽"妙と言えますが、同時に"軽"薄にも片足突っ込んでいます。それはギャグの性質によるものもありますが、どちらかというと著者の自分のギャグに対する含み笑いが見えちゃってるのが大きいかと。しかし、このノリは三谷幸喜や三木聡辺りの日本のコメディ映画のものに近く感じます。映画化したら、意外とヒットするかも。2024/09/20
パンチ
2
大統領の密使/大統領の晩餐の二本立て。古い作品で当時の世間をパロディした作品らしい。オヨヨ大統領という怪人を中心に起こる馬鹿騒ぎ。とにかく終始、悪ふざけをしているような感じだった。2020/03/25
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