ファントマ

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  • サイズ B6判/ページ数 436p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784892194344
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

20世紀初頭パリ…神出鬼没の百面相。怪人ファントマVSジューヴ警部1910年代フランスを熱狂させた犯罪大衆小説、ここに完訳。

著者等紹介

スヴェストル,ピエール[スヴェストル,ピエール] [Souvestre,Pierre]
1874‐1914。フランスのジャーナリスト、小説家。弁護士資格を持つも早くに文筆家に転じ、イギリスへの遊学経験を生かして自動車産業とモータースポーツの分野における草分け的ジャーナリストとして活躍。大著『自動車の歴史』(1907)の執筆、自動車業界誌の立ち上げ、各種モータースポーツ大会の開催等に尽力。社交界の士でもあった。秘書として雇ったアランとファントマ・シリーズのほか数作を共作する。1914年スペイン風邪で早逝

アラン,マルセル[アラン,マルセル] [Allain,Marcel]
1885‐1969。フランスのジャーナリスト、小説家。代訴士見習いとして法曹界を目指すがジャーナリストに転じる。スヴェストルの秘書兼ゴーストライターとして文筆活動を開始し、彼の共作者となる。スヴェストルの死後は単独で新聞、雑誌等の記事、小説を多数執筆。ファントマ・シリーズの続編他の大衆小説シリーズで人気を博した。生涯で著作は400作あまりにのぼる

赤塚敬子[アカツカタカコ]
1980年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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遥かなる想い

167
20世紀初頭のパリを舞台にした怪人ファントマの物語である。ファントマ vs ジューヴ警部という構図だが、時代がかった物言いが この時代らしい。 正直 ファントマが現れないために、 怪盗ルパンのような わくわくさが なかったのが 少し残念だった。 2018/09/01

まふ

67
1910年代のパリで起こった一連の凶悪殺人事件をジューヴ警部がファントマの仕業であると見抜き、逮捕して収監、裁判で断頭刑にまで持ち込む。だが…。物語はパリの貴族社会を背景に作者の天衣無縫なストーリーテリングの技により次々に新しい局面へと展開し、面白すぎてまさにpage turning 状態であった。これを「荒唐無稽」と読むか「発想爆発」と読むか、人それぞれだろうが、うじうじした(?)英国流推理世界に慣れてきた自分には曇天に突然青空がぽかりとあいたような気分で爽快感満点。ガンバレ!ファントマ!G1000。2023/03/03

hata2

3
ルイ・フイヤード監督の映画「ファントマ」を先に観ていたが、まるで映画と違っていて、テンポも鈍く、行き当たりばったりで、ファントマの行為も残虐で残酷。同時期に書かれたアルセーヌ・ルパンものがいまだに読み継がれているのもよく分かる。2020/06/03

junne

2
怪人ファントマが「わははははは」とかいって活躍する活劇かと思ったらさにあらず。一連の不可解な事件の犯人が実はファントマなのでは?誰がファントマなのか?というミステリなのだが、ミステリとしてはけっこう雑かも2020/09/23

しょうご

2
一世紀前の出版。当時、テレビもなく大衆文学として重宝されたようだ。娯楽小説でもある。サスペンス、推理小説としても面白く書かれている。20世紀初頭のフランスの文化や生活が興味深く、風景、空気感、臭いまでもが感じられる。幾多と映画化もされており、大衆の楽しみ、好奇心を充分に満たしたのでしょうね。僕も特に古い映画を観てみたい。2019/11/30

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