ブラック・ホークの自伝―あるアメリカン・インディアンの闘争の日々

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ブラック・ホークの自伝―あるアメリカン・インディアンの闘争の日々

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784892194221
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

内容説明

アメリカン・インディアンの自伝。ソーク族のリーダー。南北戦争の数十年前、急拡大するアメリカ合衆国の脅威の下、ソーク族は故郷喪失の危機に瀕する―戦うか!屈するか!リーダたちの逡巡、さまざまな友情。虐げられし者たちの声を聞け!アメリカの歴史上初めて、インディアン自らの一生を書物の形に仕立て上げ、ベストセラーとなった貴重な戦記、あるいは民族誌。

目次

祖父と“白い人”
戦士ブラック・ホーク誕生
新たなる“白い人”との交わり
イギリスとアメリカの戦争
和平条約へのサイン
我々の土地、我々の暮らし
再びの試練
故郷を占拠する白人入植者
故郷を離れる
ミシシッピー川を再び渡る〔ほか〕

著者等紹介

ブラック・ホーク[ブラックホーク] [Black Hawk]
1767‐1838。19世紀前半、アメリカ合衆国の五大湖周辺地域を生活拠点としていたソーク族のリーダーの一人。部族間抗争や米英戦争の中で主に軍事面のリーダーとして部族内で頭角を現した。1804年にソーク族とアメリカ合衆国政府との間で結ばれた条約によって、ソーク族はミシシッピー川以東の土地をアメリカ側に割譲することになったが、ブラック・ホークらはこの条約の正当性を認めず、アメリカ合衆国政府に抵抗し続けた。1832年、故郷を目指したブラック・ホークらは、アメリカ軍との衝突を重ねつつ、逃避行の旅を続けた

高野一良[タカノカズヨシ]
1959年生まれ。東京都立大学人文学部講師、助教授を経て、首都大学東京教授。専攻領域はアメリカ文学及びアメリカ文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風花

11
著者ブラック・ホーク(英語名)は、今から約二世紀ほど前に実在した北米先住民ソーク族のリーダー。本書は、後に『ブラック・ホーク戦争』と呼ばれる、ソーク族とアメリカ合衆国政府との闘いの記録と、自分たちの土地を追われた部族のリーダーの、魂の叫びと祈り、そして平和への願いの書です。読みながら、何度となく涙で文字がにじみ、辛くて本を閉じたことは一度や二度ではなかったです。折しも読んでいる間に、アメリカではトランプ政権が発足。移民の入国規制策が発表されました。 …続く2017/05/05

AR読書記録

5
そこは全然ポイントではないのだけれど、敵を倒して頭皮を剥ぐというのが当然に語られていて、子どもんとき、“インディアン”に頭の皮を剥がれるというのが想像上の恐怖ランキングのかなり上位で、某夢の国でもトムソーヤ島怖かったわー、と思い出した。それはともかく、やはり白人(キリスト教に裏打ちされた)は傲慢である(とまで総括してしまうと問題だけど)。時代も文化も違う立場からだけれども、私の、話せばわかる感はブラック・ホーク側のほうが断然つよい。2017/05/03

ワッピー

4
歴史的にも、文化的にも、ネイティブ・アメリカンの問題を語るには無知なワッピーですが、こういう「語り残された」記録を見るにつけて、代議制民主主義と合議制民主主義のぶつかり合いの悲劇を感じます。内容も知らされずに署名させられた土地譲渡契約書、一度結ばれた条約の不履行など、ネイティブアメリカン側からすると理不尽なことも多く、アメリカと闘わざるを得なかったブラック・ホークの生涯も苦難に満ちています。対話によって過去の歴史的問題が解決されてきたなら、と思うのはあまりにも厨二病的ですが、そう願わずにはいられません。2017/01/28

amemosky

2
映画「荒野の誓い」を見てネイティブ・アメリカンのことを知りたくて読んだ。文字を持たない彼らの”自伝”が残っていること、懇切丁寧な訳注と解説にも感謝。 アメリカの西部進出によって故郷を追われていく様がよくわかる。どんどん白人が入植してきて、自分たちの畑を囲ってしまう。監督官に訴えても応じてくれない。争いが起こる、制圧、強制移住、食料不足。 捕虜となったブラック・ホークが語るかつての暮らしは、トウモロコシ栽培と狩猟と宴、なんの不足もない楽園の日々。父祖の眠る地に自分も埋葬されたいという望みが切々と響く。 2020/09/12

Mc6ρ助

2
『「・・・思い出せるのははこれだけだ。我々はセン卜ルイスにいる間ずっと酒を飲んで、酔っぱらってたものだから」いわゆる 一八〇四年の条約について私及び部族の者たちが了解していることは、右記の内容の ことだけだ。あの時以来、私は何度も説明を受けてきた。この条約によれば、ミシシッピー川の東側の土地、すなわち我々の土地すぺては毎年千ドル相当の贈り物を我々が貰い受けるという条件で、アメリカ合衆国に割譲されたということらしい。(p34)』これが「グローバルスタンダード」だね。アメリカ・ファーストはさらに恐そう。2017/01/29

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