内容説明
展覧会システム、マス・メディア、美術館、複製技術、コンピュータ・ネットワーク、インターネット、デジタルなどを切り口に解き明かす。人々のものの見方、見ることに対する価値観の変容を、美術作品をめぐって考察した論文集。2011年3月、マス・メディア文化事業部担当者に対して行われた、最新の美術展覧会の動向に関する聴き取り取材の書き下ろしも収録。高速化した情報授受の時代、人々の価値観形成の行方は?そして人間はかけがえのない自己をいかに認識するのか。
目次
1 長蛇の列の先に―ニュース?イベント?芸術鑑賞?
2 なぜ、新聞社が展覧会を開催したのか?
3 美術館とは何か
4 オリジナル概念の変容―オリジナルとは何か
5 ミュージアム・グッズ、なぜ買うのか?
6 フラット化の地平に―コンピュータ・ネットワーク時代の美術作品
著者等紹介
河原啓子[カワハラケイコ]
1965年生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業後、“The Garden City Times”記者としてシンガポールに駐在。帰国後、美術年鑑社『新美術新聞』記者を経て、日本大学大学院芸術学研究科博士前期・後期課程修了。博士(芸術学)号取得。日本大学(芸術学部、法学部)、武蔵野美術大学、立教大学、国立音楽大学、東京経済大学非常勤講師。第二期練馬区生涯学習推進協議会委員、第三期東京都生涯学習審議会委員、練馬区行政評価委員、練馬区文化芸術の振興に関する懇談会委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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