内容説明
金子みすゞの34篇の詩と下関の風景写真を掲載。
目次
障子
樂隊
紋附き
つばな
木
天人
ながい夢
日の光
しあはせ
海とかもめ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チロル
13
図書館本。学生時代の資料として家にあったもの(数頁)を読み直しました。金子みすゞ関連書籍は、自宅に(本書含まず)5冊あるけれど、本書はその中でもみすゞに関して詳しく述べられています。実母(ミチ)、実弟(正祐)との関係性…。 夫からの仕打ち…。それら全てを我慢しなくてはならなかった。今回 再読して母は両親の離婚、夫は幼い時に実母を亡くした ことを思い出しました。彼らも欲を満たされなかった部分があったのかも。それでもみすゞの最期は悲しすぎます。娘 ふさえさんの発した言葉を集めた『南京玉』読みたいです!2022/02/07
メルセ・ひすい
4
14-52清冽そのもの 日本一!(^0^) 海とかもめ 海は 青いとおもっていた、かもめは白いと思っていた だのに、今見る、この海も、 みな知っているとおもってた、 だけどもそれはうそでした。 空は青いと知ってます、 雪は白いと知ってます。 みんな見てます、知ってます けれどもそれもうそか知ら。★… まさに知っている、見ていることの大半は偽りの世界で、真の世界は遥か遠いのかもしれない。小さく、かよわい、どうしょうもなく傲慢な人間は、葛藤の日々を不器用に、傷つきながらまっすぐに歩いてゆくなかでこそ、※2011/02/12
さよ
2
お母さんを題材にした詩、こんなにたくさんあるのね。後ろの解説を読んで、ああ、複雑な想いを積んでいたのだろうなと思った。みすゞさんの詩は、やさしい。2015/06/02
いぼいのしし
1
なぜか、さみしい感じがする詩が多い。詩の背景が書いてあって、分かりやすかった。2011/12/01
おとなふみちゃん
1
写真の横に詩が書かれているので、イメージが壊されなくていい。 お勧め。2010/11/03