内容説明
日本独特の相対主義的な価値観や固有の歴史的経験をいかにプラスに転じられるか、これが今日本に突きつけられた「近代の超克」の課題であり、国家レベルではなく市民レベルで世界と連帯してゆくために一人ひとりが知恵を絞る必要に迫られている。本書は、こうした観点から日常生活の身近な話題を掘り起こし、経済、国家の在るべき姿を分かりやすく論じている。
目次
第1章 「外資」と「カイシャ」(成果主義はこわくない;日本が知らないIT‐SOHOの威力 ほか)
第2章 「ウォール街」と「兜町」(「兜町」が「ウォール街」に勝てない理由;誤解されるヘッジファンド ほか)
第3章 「プロ」と「サラリーマン」(会社に殉ぜず仕事に生きるアメリカ人;「サラリーマン」と「プロ」の境界 ほか)
第4章 「シチズン」と「市民」(開かれたコミュニティーこそ力の源泉;社会を支える「ボランタリー・アソシエーション」 ほか)
第5章 「星条旗」と「日の丸」(製造業で成功したのになぜ金融・情報・軍事でダメなのか;リスク管理がお粗末な日本の金融界 ほか)