モーラルブレイン―脳化学と進化科学の出会いが拓く道徳脳研究

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  • サイズ A5判/ページ数 396p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784892056208
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C3047

内容説明

脳の道徳的情報処理メカニズムを探究する認知神経科学者と、道徳の起源と獲得過程を探究する進化生物学者・進化心理学者が協力し、愛着・共感・犯罪・互恵性・利他性・宗教などのテーマを論じた、最新の道徳脳研究の書。

目次

第1章 不道徳な脳
第2章 「延長された愛着」と人間の脳―内在化された文化的価値と進化的含意
第3章 道徳推論に関わる神経‐認知システム
第4章 共感と道徳性―社会的アプローチと神経科学アプローチの統合
第5章 道徳判断と脳―心理学、神経科学、進化生物学を統合する道徳判断における感情と認知の問題への機能的アプローチ
第6章 道徳機能不全―理論モデルと可能的神経外科的治療
第7章 善人であることは報われるのか?―競い合う向社会的行動の進化的見解
第8章 進化と神経科学は道徳的能力の理解にいかに役立つか?
第9章 パートナーとしての価値と利他性のディスプレイ行為に対するランナウェイ的社会選択
第10章 進化した脳―宗教的倫理と宗教的暴力の理解
第11章 道徳のモジュール性に関する進化的・認知神経科学的パースペクティヴ

著者等紹介

フェアプレツェ,ヤン[フェアプレツェ,ヤン] [Verplaetse,Jan]
ベルギー、ヘント大学法学部

デ・シュリーファー,イェレ[デシュリーファー,イェレ] [De Schrijver,Jelle]
ベルギー、ヘント大学哲学・道徳科学部

ヴァネステ,スヴェン[ヴァネステ,スヴェン] [Vanneste,Sven]
ベルギー、アントワープ大学病院神経外科学部

ブレックマン,ヨハン[ブレックマン,ヨハン] [Braeckman,Johan]
ベルギー、ヘント大学哲学・道徳科学部

立木教夫[タチキノリオ]
麗澤大学経済学部・大学院経済研究科教授、麗澤大学比較文明文化研究センター長、モラロジー研究所道徳科学研究センター教授。専門は科学論・現代科学思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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A.Sakurai

1
道徳を認知神経科学の面からと,進化心理学の面からの2つのアプローチを統合しようとして集めた論文集.最も興味深かったのはランドルフ・ネッセの「パートナーとしての価値と利他性のディスプレイ行為に対するランナウェイ的社会選択」.社会選択って聞きなれないが,自然選択に対して性選択のように社会のメンバーとしての選択のようだ.道徳のようなキツイ利他性が生まれたのは社会の中でより良い協力者に選ばれるために自分が協力属性を持つことを示すことがランナウェイしてしまったからという仮説.一言で言えば「友人選びの心」だ.2014/10/05

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