内容説明
「道徳心恢復の爲に」「日本よ、汝自身を知れ」「反核運動の欺瞞」「罪なき者まづ石を投げよ!」など福田恆存全集未収録作品を收める。現代日本の爲の英國史。
目次
1 (私の英國史;空しき王冠)
2(人が人であることの難しさ;道徳心恢復の爲に;日本よ、汝自身を知れ;反核運動の欺瞞;罪なき者まづ石を投げよ!)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomoichi
5
イギリスの王位継承を中心に綴られた「私の英国史」。ドロドロで人間臭くシェイクスピアが題材にしたのもうなずける。授業で習う歴史とは違うリアル英国史の決定版かも!2014/04/06
がんぞ
2
『私の英国史』は「歴史と人物」誌に昭和50年連載、ローマ治下からチャールズⅠ世処刑(1649)まで「議会が制作する王」という英国システムの歴史的説明。ウィリアム征服王のthe Norman conquestは法王認証による侵略行為であったが、それ以降、ブリテン島に大陸勢力は侵入さえしてないと指摘。17世紀、ジェイムズⅠ世が議会と対立したことで三権分立以前の最高権力としての議会の地位が明らかになった、「権力の根源は王である」としたチャールズⅠ世の悲運。ジョン・バートン『空しき王冠』は朗読用の英国史、子息翻訳2014/11/19