希求の詩人・中原中也

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784892054860
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C1095

内容説明

アルチュール・ランボウとの対比を基軸に、小林秀雄、大岡昇平、河上徹太郎、青山二郎らとの交友などを通じ中也の精神の軌跡を辿り、著者独自の心理療法理論・「幸福否定理論」によって、新たな中也像を提示する。

目次

ふたつの中也像
聖なる無頼の由来
幸福を否定する意志
病前の変則的行動―『白痴群』の頃
発病の原因(初発;再発)
中也と清次郎
中也が希求したもの

著者等紹介

笠原敏雄[カサハラトシオ]
1947年生まれ。70年、早稲田大学第一文学部心理学科卒業。東京都八王子市の永野八王子病院、北海道小樽市の医療法人北仁会石橋病院、東京都大田区の医療法人(社団)松井病院に勤務の後、96年4月、東京都品川区に心の研究室開設、現在に至る
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感想・レビュー

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助川助三

1
心理学医師の中也本。中也はその生涯に二度、重度のノイローゼを発症しているが、何故そう至ったのかを著者独自の見解である「幸福否定論」を用いて著しており、詩の考察よりも中也の心理状態に焦点を充てた異色作。「自分が本当にしたいことを・時間の余裕がある時に・自発的にすること」が人間にとって最も強い抵抗を呼び起こす、という著者の主張は怠け者の自分には耳が痛い。中也の異性関係では長谷川泰子ばかりが取り沙汰されるが、殆ど省みられなかった妻の孝子の考察もあり興味深い。「幸福否定論」の是非はともかく中也好きなら一読すべし。

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