内容説明
英国人が見た日本の伝統、日本人の生き方の美しさ、深さ!日本人よりも日本を知る著者による「日英比較文化論」の古典。
目次
1 紳士道―ジェントルマンシップの系譜(ジェントルマンの起源;騎士道と宮廷作法;ジェントルマンシップの理想 ほか)
2 イギリス人のものの見かた―フェアプレーと美徳の伝統(フェアプレーの精神;島国気質と大陸気質;われらのヴィクトリア時代 ほか)
3 日本人のものの見かた―私のニッポン文化論(日本人が困ったとき;日本人のものの見かた;引きと押しの文化 ほか)
著者等紹介
レゲット,トレヴァー[レゲット,トレヴァー][Leggett,Trevor]
1914年ロンドンに生まれる。34年ロンドン大学を卒業(法律学士)。38年に来日し、翌39年から42年に戦時外交官交換で帰国するまで、駐日英国大使館に勤務。43年東南アジア司令部に赴任。46~70年までBBC(英国放送協会)の日本語部長として日英文化の交流につくした。その後は、日本文化を紹介する多数の書物を著した。2000年、ロンドンにて死去
大蔵雄之助[オオクラユウノスケ]
1931年生まれ。一橋大学大学院修了後、東京放送入社、モスクワ支局長、報道局長を経て退職。東洋大学教授。現在、異文化研究所代表、杉並区教育委員、評論家・作家・翻訳家
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感想・レビュー
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犬養三千代
7
平成15年7月11日 麗澤大学出版会2000円 サイマル出版会から出版され30版をこえる長期ベストセラー。サイマル出版会が倒産したので麗澤大学が復刻したもの。紳士に関しては深いし巾広い考察。武士の部分は期待しないほうがいいかな。 読み継がれるだろう。名著。2018/12/28
in medio tutissimus ibis.
1
イギリスで理想とされる人格像である『紳士』が、古代ギリシャ人の理想である公正さ、ローマ人の理想であるグラヴィタス=タフさ、中世騎士道の理想であるキリスト教的な博愛精神、そして近代の理想として行いをこそ人格の第一義とする事を組み合わせてできていることを示し、常に一歩引いた視点を持つ均衡的な精神であることを時に熱狂的たることを是とする武士道や、洗練と自分に率直たるを誇るフランス、盲目的勤勉さを誇るドイツ、そして前近代の血統的選良であったが時に野蛮な『紳士』等々との対比を通して示しながら、その意義と現実を語る。2016/04/19
Yasuhiro Nishimura
0
◎2022/02/10
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